いつかはルフトハンザ限定モデル、「ポイキャン!」管理人です。
皆様、スーツケースは何をお使いでしょうか?
私は旅行好きですが、今までの人生は専らバックパック派でした。それもそのはず、まともにスーツケースを購入したことがなく、学生時代のインド一人旅も含め、旅の際は必ずバックパックを使用していました。
そんな私がもSFC修行などで飛行機にたくさん乗るようになり、改めて「スーツケースの優位性、魅力について体験したい」という思いが強まりました。
そこで、今回はスーツケースの世界的ブランドである独リモワ(RIMOWA)のご説明から、私が奮発して購入したリモワの看板商品でもあるアルミ(ジュラルミン)のスーツケース「オリジナル キャビンS(31L)」を選んだ理由、ハンドル接触音対策カスタム、写真使った詳細のレビューを行なっていきます。
リモワ(RIMOWA)とは?
リモワ(RIMOWA)とは、1898年創業のドイツの老舗スーツケースブランドです。旅行中や空港で必ず目にする、特徴的なリブの入ったスーツケースなど様々なラゲージを展開しており、その品質、耐久性などから世界的なブランドとして成長を続けてきました。
創業当初は革製スーツケースを作っていましたが、ユンカースJu-52など当時の航空機の素材として使われていたジュラルミンの軽量と強度に注目し、特徴的なリブ構造が生まれました。
特徴的なデザインでもあるリブ(スーツケース表面の波形状)は、機能面重視で生まれたのですね。
リモワの最近の大きなトピックスとしては、2016年にルイ・ヴィトン率いる巨大コングロマリットLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の傘下に入ったことです。それに伴い、ロゴ変更やモデル名称の変更も実施されました。
それまでの無骨かつ質実剛健な印象を引き継ぎながら、ハイブランドなどが持つ先進性を取り込んでいます。同グループとのDIORやFENDIとコラボしたスーツケースを展開したりと、LVMH傘下に入ったことによるシナジーも生み出しています。
キャビン(35L)ではなく、キャビンS(31L)を選んだ理由
私が購入したリモワは、オリジナル(ORIGINAL)というアルミスーツケースのうち、キャビンSという機内持ち込みサイズになります。同じくオリジナルの購入を検討されている方は、似たサイズのキャビン(35L)とキャビンS(31L)で必ず迷うかと思います。
ちなみに、オリジナルのサイズ一覧は下記の通り。
機内持ち込みサイズから、容量なんと130Lの超巨大モデルまで揃えています。
- Cabin S(31L):最も小さな機内持ち込みモデル(3辺115cm)
- Cabin(35L):Cabin Sより若干横幅が広い ※機内持ち込み可否は状況による(3辺118cm)
- Cabin Plus(49L):2〜3泊の旅行向け
- Check In M(60L):5泊程度の旅行向け
- Trunk S(66L)
- Check In L(86L)
- Trunk Plus(105L)
- Trunk XL(130L)
この表を見てもお分かり頂けるかと思いますが、最も小さいサイズであるCabin S(3辺合計115cm、容量31L)と一回り大きいCabin(3辺合計118cm、容量35L)は、横幅、容量以外で差はありません。
しかし、飛行機の機内持ち込みという点で、このサイズの差が重要なポイントとなるのです。例えばANAの機内持ち込み規定を見ると、下記の様になっています。
100席未満の場合は最も小さいCabin Sでもアウトなので除きますが、100席以上の一般的な航空機の場合でも「3辺の和が115cm」という規定が存在しているため、私は念のため、機内持ち込みサイズの規定と3辺合計がピッタリ115cmで一致するCabin Sを選択しました。
実際のところ、3辺合計が118cmと3cmオーバーしているCabinでも、まず機内持ち込みで止められることはない様です。ただ、この辺りは運になりますね。
LCCや海外航空会社の利用時など、もしかしたら3辺合計を計測され、持ち込みができなくなることもあるかもしれません。その様なリスクを回避したい方は、私と同じく規定内サイズであるCabin Sを選択すると安心できるかと思います。
オリジナル キャビンSのレビュー
私が購入したのは、リモワのスーツケースの中でも「オリジナル キャビン S(RIMOWA Original Cabin S)」という、アルミニウム製スーツケースのシルバーとなります。(定価:¥128,700)
容量は31Lで、全体の寸法は「高さ55×幅40×奥行20cm=115cm」となっており、ちょうど先述の航空会社の3辺規定115cmにピッタリ収まっています。
重量は4.2kgと、ポリカーボネート製の「エッセンシャル」や「エッセンシャル エアー」よりは1kg〜程度重いスーツケースになります。
重さは慣れていきますし、アルミ製のスーツケースは何ものにも変え難い魅力があります。
箱、保存袋
私はネットの通販サイトで購入したので、こんな感じの段ボールに入っていました。シリアルナンバー入りのシールが2箇所に貼ってあります。
段ボールを開けると、リモワの保存袋?に入っていまいした。
保存袋には、表と裏にスッキリとした新フォントのRIMOWAロゴと、RIMOWA新アイコン(スクエアとMが融合したアイコン)が入っています。LVMH傘下に入ってから、リモワは洗練したイメージを押し出していますね。
かつてのヘビーデューティな印象を持つロゴから、シンプルなロゴに変わりました。最近は多くのハイブランドでロゴをシンプルなものへ刷新する流れがありますね。
オリジナル(ORIGINAL)外観
ついに憧れのリモワ製アルミスーツケース「新オリジナル(旧トパーズ)キャビンS シルバー」とご対面です。
リモワオリジナルのカラーは全体的に白っぽい艶消しとなっているため、派手さが抑えられれています。
クリーンな印象を与えてくれる色合いですね。
ちなみにサイドのハンドルの接触面には、この様に緩衝体が付いています。これにより、バネの力でハンドルが戻っても、バンッと音が鳴ることもありません。
新オリジナルの場合、トップのハンドルの接触部には緩衝体が付いていないです。これはマイナスポイントですね。(後ろでご紹介しますが、私はプチカスタムで対応しました)
サイドには「DESIGNED BY RIMOWA」という刻印が、新アイコンと一緒に入っています。
3点留めのヒンジ
リモワ オリジナルは、ヒンジが3点留めとなっているため堅牢製に非常に優れています。
こちらが側面の写真です。ちなみに一回り大きいCabin(35L)と比べ、私のCabin S(31L)は横幅が3cm小さいです。
キャビンと比べ横幅が3cm小さいため、「小さすぎるかな?」と不安でした。ただ重厚な雰囲気からも、決して華奢な印象などは受けません。
ヒンジを拡大した写真です。リモワの新アイコンの刻印と、クローム仕上げにより高級感もありますね。
マルチホイールシステム
リモワはスムーズな、むしろスムーズすぎるホイール(マルチホイールシステム)が特徴です。電車などでは転がって行かないように、足で押さえておく必要があるほどに滑らかなホイールが4個ついています。
ホイールには穴が6つ空いており、軽量化にも一役買っているのかと思います。また、中央にはリモワの新アイコンが鎮座していますね。
ホイールを下から覗くと、1個のホイールが2輪に分かれていることがよく分かります。つまり、4個×2輪=8輪のホイールがそれぞれ回転することで、滑らかな滑り心地を実現しているのです。
また、ホイールもそれぞれ360度回転するため、方向転換も容易です。
テレスコープハンドル
リモワのオリジナルは、無段階で調整可能な「テレスコープハンドル」を備えています。エッセンシャルライトのT字型ハンドルに比べ、スーツケースの転がしやすさに優位性があります。
こちらがハンドルを引き出し、一番縮めた状態です。(スーツケース上面から約35cm)
無段階調整と言えど、これより短い状態でハンドルを固定することはできません。
そこから、最大でスーツケース上面から約57cmもハンドルを伸ばすことが出来ます。
一定位置以上は無段階で固定することができるので、身長問わず持ちやすい長さを選択できるのがテレスコープハンドルの魅力ですね。
TSAロック
リモワオリジナルはファスナータイプではなく、上面と下面をガッチリ挟み込むことで固定するフレームロックタイプとなります。そして、そのロックの役割も併せ持つのが、こちらのTSAロックとなります。
使用者は3桁のダイアルを任意の数字に設定してロック、ロック解除ができます。
暗証番号の設定は少し固いですが、通常解錠時は非常にスムーズにダイアルを回すことができます。
設定した暗証番号にダイアルを合わせ、側面にあるボタンを押すとスーツケースが開きます。TSAのロック機構が上下2箇所についてるため、剛性感も非常に高いです。
急いでいる時は開封の際にロックを2つ開錠する必要があ流ため少し面倒ですが、ガッチリとした固定感は魅力です。
内装
リモワオリジナルは、この様に大きく開くことが出来ます。
内装色はグレーですが、光の加減ではモスグリーンの様にも見えます。落ち着いた色合いで大人っぽい印象を与えてくれます。
そして、中央の接合部にはリモワのステッカーが貼ってあります。
私の購入したオリジナルはドイツ製だったので、 “MADE IN GERMANY” という記載が眩しいですね。
また、底面のファスナーを開けると、外装のアルミにアクセスできる様になっています。内張を剥がさなくてもメンテナンスが出来る様な工夫ですね。
内装の布地はよく見るとリモワの新アイコンが散りばめられていて、さりげないオシャレ感もありますね。
フレックスディバイダー
オリジナルのディバイダー(中の仕切り)はフレックスディバイダーと呼ばれており、自由に調整・取り外しが可能です。
ディバイダーのマジックテープ裏面を拡大してみました。
マジックテープは樹脂製の、高級な素材が使用されています。布に比べ劣化も少ないので、長く丈夫に使うことができますね。
こちらは、ディバイダーを取っ払った状態です。(テレスコープハンドルの反対側)
この写真の様に、テレスコープハンドルの反対側は凹凸がなく、スペースを最大限に活かして荷物を収納することができます。
パッキン
リモワ オリジナル キャビンSはファスナータイプではなく、フレームタイプのスーツケースとなります。そのため、肉厚なゴムパッキンがフレーム嵌合部に使用されています。
写真を見るとお分かり頂けるかと思いますが、上面と下面がゴムパッキンでガッチリ隙間なく接合されています。
また、スーツケースを開封して横から見ても、肉厚なゴムパッキンがフレームをぐるっと一周していることがわかります。
このパッキンにより、防水性も担保してくれます。雨などで濡れても安心なのはフレームタイプになりますね。
付属品(取説、ネームタグ、ステッカー)
それでは、リモワ オリジナル キャビンSの付属品を見ていきましょう。
付属品は全て、リモワの新アイコンが特徴的な、白いマニュアルBOXにまとめて入っています。
取説の画像は割愛しますが、日本語を含めた他言語に対応したマニュアルでロックの設定方法から、使用方法について分かりやすく説明されていました。
こちらが、リモワ オリジナルに付属していたアクセサリーです。
左がリモワのステッカーで、右がネームタグです。この様なおまけは、いくつになっても嬉しいものです。
ステッカーは白ベースの縁取りがあるタイプのもの(切り抜きではない)ため、スーツケースに貼ると「シール感」があり正直微妙です。
ネームタグはブラックのレザー製(フェイクレザー?)で高級感があります。透明窓は無いため、個人情報の書かれた名刺や紙を中に入れ、ストラップを通して使用します。
個人情報を見るにはタグのストラップを外す必要があるので、必要時しか個人情報を見られることもありません。安心ですね。
リモワのネームタグのサイズ感を表現するため、TUMIのネームタグ、ANAのSFC(スーパーフライヤーズ)タグと並べてみました。
リモワのタグはスーツケースという大きなものに装着するため、かなり大きなサイズ(7cm*11cm)となっています。存在感があって良いですね。
こうして見ると、改めてANAのSFCタグの小ささ(ショボさ)に気づきますね。JALのJGCタグはもう少し大きいので高級感があるのですが、、
TUMIとのドッキング
リモワのテレスコープハンドルは、バッグとドッキングすることができます。
特にTUMIのバッグなどとは相性が良いですが、理由はTUMIのバッグ裏側にあるスリットです。
リモワに限らずスーツケースのハンドルにスリットを通すことで、スーツケースとの固定ができます。
下の写真はリモワとTUMIという、個人的には悪魔的な組み合わせです。
スーツケースの雄「リモワ」 × ビジネスバッグの雄「TUMI」。これだけで、出来るサラリーマン風を醸し出すことができます。気分が上がること間違い無いでしょう。
ただ、モノに頼らず、実態を伴わないとダメですね。研鑽します。
サイズ感の参考として、所有しているTUMIのバックパック、TUMIのブリーフケースを、リモワのオリジナルにドッキングしてみた写真です。
(左)大型のTUMIバックパック「シェパード」と合わせると、テレスコープハンドル一杯一杯な感じがあります。
(右)一方のブリーフケース「オールバニ」であれば、テレスコープハンドルを限界まで伸ばさずともバランス良くマッチしています。
リモワオリジナル プチカスタム(ハンドル接触音対策)
購入した瞬間から気になっていたことですが、新オリジナルの上面ハンドルがバネの力で戻る時、なかなかな強さと音でスーツケースの上面に勢い良く接触するのです。
側面のハンドルには最初から緩衝体が付いているので気にする必要はないですが、上面ハンドルには何故かそれがありません。
当たる度に傷も入りますし、とにかく気になってしまうので、非常に簡単なプチカスタムを施しました。
旧トパーズ時代は、最初から設置面に緩衝体が付いていた様です。新オリジナルに付いていないのは、デザイン面を考慮した結果でしょうか。
購入したもの
100円均一(確かダイソー)で購入した、緩衝体(クッションゴム)です。3Mからは「クリアバンポン」という名称でも販売されている、ただの透明な粘着付きのクッションです。
ハンドル接触面に貼り付け
先ほどのクッションゴムを、ハンドルが戻る際に接触するところに貼り付けます。これでカスタムは終了。
ハンドルが戻った状態を横から撮ると、緩衝体により接触面からハンドルが浮いた状態になっていることがわかります。
どうでも良い人にはどうでも良い話ですが、気になる方は試して見てください。これにより勢いよくハンドルを離しても、傷と音が低減されます。
そもそもリモワさんには最初から、側面ハンドルと同じく緩衝体を付けて欲しいですが、、
リモワ製品登録(保証期間5年への延長)
リモワのスーツケースを買ったら、忘れてはいけないのが製品登録です。製品登録をしない場合の保証期間は2年ですが、簡単な製品登録をするだけで保証期間を5年に延長することができます。
まずリモワ公式サイトより会員登録を行い、製品登録に進みます。
この様に、購入時の段ボールに貼ってあるシールやスーツケース本体側面に刻印があります。「リモワ オリジナル キャビンS」の場合、17桁のシリアルナンバーが記載されていました。
シリアル登録も非常に簡単で、先ほど確認したシリアルナンバーと個人情報を入力するだけで完了します。
登録が完了すると、リモワから登録完了メールが届いていました。これでしっかりと保証期間が5年へ延長できたことになります。
登録完了後にリモワの公式ページにログインすると、”RIMOWAラゲージを登録する”というメニューに、自分が登録したスーツケースが表示されます。
製品の保証期間を5年に延長する手続きは、非常に簡単ですね。正規店や公式オンラインサイトからの購入でない場合(並行輸入品)でも問題なく登録できます。
私が購入したリモワ オリジナル キャビンSも並行輸入品ですが、問題なく登録できました!
さいごに
今回は、今回はスーツケースの世界的ブランドである独リモワ(RIMOWA)のご説明から、私が奮発して購入したリモワの看板商品でもあるアルミ(ジュラルミン)のスーツケース「オリジナル キャビンS(31L)」を選んだ理由、詳細レビューを行なっていきました。
リモワのスーツケースは特徴的なリブ形状から一目で識別できますが、中でも私が購入したオリジナル(旧トパーズ)は、アルミ製スーツケースという、独特の雰囲気を持った魅力的なスーツケースとなります。
値段は高かったですが、便利なテレスコープハンドルやマルチホイールなど機能面も優れており、何よりアルミのルックスが所有感を満たしてくれます。
リモワのアルミスーツケース「オリジナル」が似合うような人間に成長したいと感じています。ぜひ皆様も検討してみてください!
コメント