ケイデンスを上げるライディングを練習中、「ポイキャン!」管理人です。
自転車乗りの皆様、サイクリングコンピュータはお持ちでしょうか?
私は、グラベルロードと言うジャンルのロードバイク「Cannondale TOPSOTEN SORA」を昨年購入し、念願のロードバイクで毎週のように河川敷を走っています。
ロードなどのスポーツサイクルを乗る者としては、やはり気になるのは速度や走行距離、ケイデンスなどの情報です。これらの情報は、競技などを目指す本格ライダーでなくとも自転車の楽しみの幅が広がる要素の一つであると考えています。
そこで、そんなニーズを満たす「サイクルコンピュータ」の中でも、brytonというメーカー、製品ラインナップのご紹介から、私が実際に購入したGPS・ナビ機能付きのサイコン「bryton Rider420C(ブライトン ライダー420)」の機能について、徹底レビューしていきます。
自転車にそこまで詳しくない、趣味ライダー視点でのレビューとなります。広い心で、是非ともご参考にしてみて下さい。
サイクルコンピュータとは?
冒頭でも少し触れましたが、サイクルコンピュータ(サイコン)とは、自転車に装着する速度、走行距離などの情報を取得する装置のことを指します。
最近ではスマホアプリでも同様の機能を有したものがリリースされており、私も最初はスマホアプリでログを取得していました。スマホなのでGPS機能もあり、走行経路、速度、走行距離、走行時間、、、と、一般的なサイコンに負けずとも劣らない機能を無料で利用できるのは魅力です。
しかし、やはり折角スポーツサイクルに乗っているのなら「サイクルコンピュータ」と呼ばれる小さな装置から情報を取得したい気持ちはありますし、私も前々からいつかは装着してみたいと考えておりました。
そこで、ついに私もブライトン社のサイコン「bryton Rider420」を購入するに至りました。
bryton(ブライトン)とは
bryton(ブライトン)とは、台湾の台北に本社を置く電子機器のメーカーです。民間用GPS端末の開発で培った技術をサイクルコンピュータ開発に活かしており、多数のサイコンを世に送り出しています。
ブライトンの最大の魅力は、なんと言ってもコストパフォーマンス。同等の機能を有する他メーカーのものと比べ、比較的安価なプライスが設定されています。
機種にもよりますが、GPS機能付きモデルで揃えて比較するとGARMIN(ガーミン)より6,000円ほど、Lezyne(レザイン)より2〜3,000円ほど安い感じですね。
また、製品のコストパフォーマンスだけでなく、アプリの完成度も高いです。日本語対応しておりストレスなく使用できるため、購入に際し不安要素はないかと思います。
brytonのラインナップ
それでは、brytonの現行ラインナップをご紹介していきます。自分が求める機能・予算に合わせて選択しましょう。
どのモデルにも共通で言えることですが、ケイデンスセンサーや心拍センサーが欲しい場合は、付属モデルを選択しましょう。
別売りで購入するよりセットで買った方がお得です。
Rider750
こちらのRider750はブライトンの現行ラインナップでも、最も高性能・高額なフラッグシップモデルです。
- Rider 750E(本体のみ)¥32,780(税込)
- Rider 750T(スピード・ケイデンス・心拍センサー付属)¥42,680(税込)
GUIを採用した2.8inchカラー液晶タッチパネルやGPSナビゲーション機能(オンライン)、音声検索機能など、機能がてんこ盛りのオールインワンなサイクルコンピュータです。
カラー液晶タッチパネルかつ音声検索も使用できる高機能ながら、ガーミンなどの高級サイコンよりかなり安いので、非常にコスパの高いモデルと言えますね。
- 2.8インチカラー液晶タッチパネル
- 重量:93g
- バッテリー駆動時間:20h
- GPSナビゲーション機能(オンライン)
- オンライン音声検索機能
- ANT+/ BLEセンサーサポート
- POI/山頂の情報を表示できるルート案内機能
- ヴァーチャルライド(仮想ルートシミュレーション)
- スマートトレーナー
- 3台分のバイクプロフィール登録
- バイクレーダー(ガーミン社の後方接近車両検知レーダー(Varia)とのリンクにより、接近車両を検知)
- Eバイクサポート(Eバイクの情報取得)
- 電動変速システムサポート(シマノDi2などの情報取得)
Rider 860
こちらのRider860はカラー液晶かつタッチパネルを備えた、ブライトンの(旧)フラッグシップ機種です。先述のRider750より、値段は高く設定されています。
- Rider 860E(本体のみ)¥39,600(税込)
- Rider 860T(スピード・ケイデンス・心拍センサー付属)¥49,500(税込)
今チェックするとAmazonでRider860は取扱終了しており、後発のRider750にリニューアルした、と考えていいと思います。
Rider860は、2.8inchカラー液晶タッチパネルにオフラインのナビ機能を備えています。マップをデバイス上で編集することができたり、ルート再検索機能も備わっているため、道に迷っても安心ですね。
- 2.8インチカラー液晶タッチパネル
- 重量:128g
- バッテリー駆動時間:16h
- GPSナビゲーション機能(オフライン)
- ルート再検索機能
- ヴァーチャルライド(仮想ルートシミュレーション)
- 5つの異なる衛星測位システム (GPS、Glonass (ロシア)、BDS (中国)、Galileo (欧州) および みちびき (日本) に対応
- 電動変速システムサポート(シマノDi2などの情報取得)
Rider420
こちらのRider420が、私が購入したモデルとなります。ミドルクラスながら様々な機能が備わっており、ハイコスパなサイコンですね。
- Rider 420E(本体のみ)¥17,160(税込)
- Rider 420C(ケイデンスセンサー付属)¥20,460(税込)
- Rider 420T(ケイデンス・心拍センサー付属)¥25,740(税込)
特徴はなんといっても、ルートガイド機能が備わっていること。オフラインのナビなので使用前に設定などは必要となりますが、面白い機能です。
詳細のレビューは、後ろで詳しくご紹介します。
- 2.3inch白黒ディスプレイ(非タッチパネル)
- 重量:67g
- バッテリー駆動時間35h
- 表示項目数 80以上
- ルートガイド機能(事前に設定が必要)
- POI/Peak情報により、POI/山頂までの距離を表示
- ANT+/ BLEセンサーサポート
- 5つの異なる衛星測位システム (GPS、Glonass (ロシア)、BDS (中国)、Galileo (欧州) および みちびき (日本) に対応
- スマート通知(LINE等の通知閲覧)
Rider320
Rider320は、Rider420からルートガイド機能などを除いた機種です。筐体は全く同一なので、ディスプレイサイズや重量は全く同一です。
- Rider 320E(本体のみ)¥13,530(税込)
- Rider 320C(ケイデンスセンサー付属)¥16,830(税込)
Rider420のルートガイド機能を使用しない人であれば、GPS機能が備わった非常にコスパが良いモデルとなります。
- 2.3inch白黒ディスプレイ(非タッチパネル)
- 重量:67g
- バッテリー駆動時間35h
- 表示項目数 72以上
- 5つの異なる衛星測位システム (GPS、Glonass (ロシア)、BDS (中国)、Galileo (欧州) および みちびき (日本) に対応
- ANT+/ BLEセンサーサポート
- スマート通知(LINE等の通知閲覧)
Rider 15 neo
Rider 15 Neoは、ブライトンの現行ラインナップで最も安価な入門グレードです。軽量かつケイデンスセンサー無しのモデルでは1万円を切るため、コスパが良いのも魅力です。
- Rider 15neoE(本体のみ )¥8,580(税込)
- Rider 15neoC(ケイデンスセンサー付属 )¥11,330(税込)
ディスプレイも2inchで他メーカーの廉価モデルよりも大きめなので、視認性もバッチリですね。進行方向の方位を表示してくれるのも大きな魅力です。
- 2inch白黒ディスプレイ(非タッチパネル)
- バックライト機能
- 重量:51g
- バッテリー駆動時間16h
- 表示項目数 21以上
- GPS(米)、ガリレオ(欧)やQZSS(みちびき)を含む全球測位衛星システム(GNSS)
- スマート通知(LINE等の通知閲覧)
bryton Rider420C(ブライトン ライダー420C)レビュー
それでは、私が購入したサイクルコンピュータ「bryton Rider420C(ブライトン ライダー420)」について、ご紹介していきます。
Rider420Cを購入した理由
私がサイクルコンピュータを選ぶ際に求めた条件は、以下の通りです。
- ケイデンスセンサーが備わっていること
- 速度、走行距離以外にも、スマホアプリに無い様なサイコン独自の機能が備わっていること
- 走行経路をスマホアプリで確認できること
Amazonなどで検索すると、同様の機能を備えた安価なサイクルコンピュータがたくさん出てきます。しかし、中でもbrytonのRider420は「ルートガイド機能」といった面白い機能が備わっている点も、大きな決定打になりました。
また、私が多くのメーカーからbrytonのサイクルコンピュータから選択した理由、専用アプリを持っていること、プロチームも使用している信頼性を持っていること、なんと言っても機能に対するコスパが高いことが理由になります。
ちなみに、ケイデンスセンサーは選択における絶対条件でした。やはりライディングの分析において大きな要素でもある「ケイデンス(1分間あたりのペダル回転数)」は是非とも確認しておきたいものです。
弱虫ペダルでも小野田坂道のハイケイデンスが注目されましたが、素人である自分の実力がどれほどなのか、目で見て分かるので楽しいです。
Rider420C(ケイデンスセンサー付き)の値段
私は、表箱にシールが貼っている通り、「ケイデンスセンサー付き」のモデルを購入しました。
値段はおよそ19,000円でしたが、ヤフーショッピングのセールでPayPay等の還元を合計で4,500ポイント分受けたため、実質負担額は約14,500円となりました。
Yahoo!ショッピング、PayPayなら日曜日など、楽天市場ならスーパーセールのタイミング、といった風に買い物のタイミングを考えるだけで、大きなポイント還元を受けることができます。
箱、内容物
私はケイデンスセンサー付きのモデル(Rider420C)を購入したので、本体の他にケイデンスセンサーが付属しています。
共通の付属品としては、サイコンを固定するためのマウント(ステムにゴムバンドで固定するタイプ)と、ストラップ、充電用USBケーブル、取扱説明書といった形になります。
ANT+/ BLE スマートケイデンスセンサー
ケイデンスセンサーを裏返し、キャップを開けると電池を交換できます。使用電池はボタン電池CR2032なので100均でも入手できますし、利便性は高いですね。
使用の前に必ず、この白い絶縁フィルムを剥がしましょう。
このケイデンスセンサーをクランクの内側にゴムバンドで固定するだけで、サイクルコンピュータを起動する度に自動で接続してくれます。サイコンを起動し、自転車に乗り始めたタイミングでは既にコネクトされていますし、途中で途切れることもありません。
Rider420 外観
こちらがRider420の表面です。2.3inchの大きめなLCD液晶により、視認性はバッチリです。また画像の様にバックライト機能があり、夜間やトンネル内でも表示を確認できます。
また、見えにくいですが両側面に大きなボタンがあり、ページ送りや決定ボタンとして使用できます。
そして、こちらがRider420の裏面です。
裏面にもボタンが二つ付いており、こちらは電源オン/オフやバックライトの切替、測定の停止、戻るボタンとしても機能します。
ボタンは4つだけですが、慣れるまではボタンの機能がなかなか覚えられません。この辺りはどうしてもタッチパネル機種に及ばない点と言えるでしょう。
専用アプリとの接続
Rider420ないしbrytonのサイコンは、bryton専用アプリと接続することで走行ログをスマホで確認したり、表示画面の切り替えなどサイコンの設定を変更することもできます。
アプリとの接続も、スマホのbluetoothをオンにしてアプリを起動、Rider420を起動するだけでコネクトできます。取説を読まなくてもできるので簡単ですね。
初めて接続した際は、この様にファームウェアのアップデートがありました。10分もしない内に完了し、購入したサイコンは最新版バージョンになりました。
走行ログの確認
専用アプリからも、走行ログを確認することが出来ます。
こちらは実際に私が河川敷を走行した時の走行ログですが、走行経路だけでなく平均速度、登坂高度に消費カロリーなどをチェックできます。
この画面以外にもメニューがあり、様々な分析をすることが出来ます。記録を見ても私の実力はまだまだであると痛感します。
データ表示画面のカスタマイズ
bryton Rider420は、先述のbryton専用アプリから簡単にデータ表示画面のカスタマイズができます。
ちなみに1ページあたり最大8つの表示を選択できますし、ページ数も最大9つまで増やすことができます。表示位置も自由に設定できる点が魅力ですね。
現在の速度、走行距離が表示できるページ、平均値を表示するページ、など自分好みにカスタマイズできるのが魅力ですね。
スマート通知
この様に、スマートフォンをBluetoothで接続した状態でサイコンを使用していると、LINEやメールの通知が音と一緒に画面上に表示されます。
返信を打つことはできずあくまで通知の機能ですが、ライディング中でも目を逸らさずパッと気づくことができる点が便利です。
ルートガイド機能(最大の魅力!)
こちらが私がRider420を選択した最大の理由とも言える、ルートガイド機能です。Rider420はオンラインのナビゲーション機能はありませんが、GPSを搭載しているため方位や現在位置などを取得することができます。
ちなみに、ルート設定はサイコン本体で作成・編集できないため、事前に専用アプリから作成したりルートデータ(.gpx)ファイルをインポートする必要があります。
Rider420に備わっているルートガイド機能は、ターンバイターン方式でのナビゲーション機能になります。
この様に、交差点などでの進行方向を音声と矢印アイコンで表示してくれます。
なお、設定した道から外れると、「ルート外」と表示されガイド機能は一切なくなり、ルート再検索機能はありません。
作成したルートの近くであれば上の画像の様に元の軌道が表示されているため、自力で頑張って戻りましょう。
ちなみに、一部の大きな道路では道路名も表示されます。さながらオンラインのGoogleマップの様ですね。
ルートガイド機能は事前にルートをアプリなどで作成する必要があり少し面倒ですが、それも走行経路をイメージすることが出来て楽しいです。
また、汎用性のある”.gpxファイル”もインポートも可能なので、自分だけのルートマップを追加していくのも面白そうですね。
ルートガイド機能は当然、オンラインナビには大きく劣ります。ただ、自分で決めたルートをガイドと共に走行できる独特の楽しさ、魅力があり私は満足しています!
余談ですが、ルートガイド説明用としてこれらの写真を撮った日に、実はクレジットカードをポケットから落としてしまいました。
結果として手数料を払い再発行となったのですが、その際の痛い体験記はこちらにあります。
さいごに
今回は、サイクルコンピュータの中でもbrytonというメーカー、製品ラインナップのご紹介から、私が実際に購入したGPS・ナビ機能付きのサイコン「bryton Rider420C(ブライトン ライダー420)」の機能について、徹底レビューしていきました。
ルートガイド機能という面白い機能を持っており、道に迷いやすい私でも迷わずにサイクリングが出来る様になりました。また、趣味ライダーながらも走行中にケイデンスや速度、走行距離などの情報を一目で確認できるため、自転車の楽しみも増えました。
まだまだ使いこなせていない機能も多くありますが、これからRider420を使って色々なところに乗り出し、ロードバイクライフをさらに深めていきたいと考えています。
皆様も、ぜひサイクルコンピュータを買ってみてください!
コメント