部屋中G-SHOCK「ポイキャン!」管理人です。
皆様、G-SHOCKはお持ちでしょうか?
G-SHOCKはその耐久性やファッション性から、普段着のアクセントからスポーツ、ひいては消防士や自衛隊の方まで、多くの人々から愛されている時計です。その中でも、今回私がご紹介するのはGMW-B5000Dという、スタンダードのスクエア型G-SHOCKをフルメタル化して登場したモデルです。
2018年4月に発売され、そこから1年以上も品薄が続いていた大人気モデルであり、私も発売から1年以上経った後、立ち寄った家電量販店でたまたま1つだけ入荷したものをゲットしました。今回は、そんなG-SHOCKのルーツから今回購入したフルメタルGの魅力や機能について、徹底レビューしていきます。
G-SHOCKとは?
G-SHOCKとは、カシオが発売している耐久性や機能性を売りにした時計のシリーズです。樹脂で覆われているイメージが強いと思いますが、「落としても壊れない」という、他社の時計にはない魅力を持っています。
G-SHOCKのルーツは1983年に遡ります。開発者の伊部菊雄氏が落として壊れてしまった時計から、落としても壊れない丈夫な時計の着想を得て、開発が始まりました。時計の中心部である”モジュール”を点接点で浮遊させる構造を考案し、苦節を経て最初のモデルであるDW-5000CというG-SHOCKを発売しました。
これは今の5600シリーズの原点とも言えるモデルで、私も5600シリーズだけで5本所有しています。スクエア型が特徴的で、映画「スピード」でも主役のキアヌ・リーブスが装着していたことから「スピードモデル」とも呼ばれていますね。ゴテゴテ感も少なく、カラーによってはスーツ等のフォーマルなスタイルにもマッチします。
他にも丸形の6900シリーズや、本格ダイバーズウォッチであるフロッグマン、各フィールドでの機能を追求したMaster of Gシリーズなど多くの時計がラインナップされています。コラボや限定モデルなども多くあり、他社の時計にはないカラーや独特なデザイン、機能性を持っています。
かくいう私はG-SHOCK好きで10本以上所有しており、海に山、スノーボードやバイク、さらには海外旅行と様々なところでラフに使っていますが、壊れたことはありません。シーンや用途に合わせて、ガシガシ使用できるのが魅力ですね。
普通の時計と異なり、使用後にジャブジャブ洗ったり傷を気にせずアクティブに使えるのが魅力です。
メタルG-SHOCKシリーズとは?
これまでG-SHOCKについて説明してきましたが、前述のDW-5000Cの発売から35年が過ぎ、その間にG-SHOCKは進化を続けました。そして、満を持して発表されたシリーズが「メタルG」シリーズです。
フルメタルG-SHOCKとして発売から品薄が続いた「GMW-B5000D」を皮切りに、カシオは様々な種類のメタルGショックを発表しています。その中の1つであるMT-G カーボンベゼルモデルについては、こちらの記事でご紹介しています。
このように、カシオが新素材や異素材を融合した製品を開発している背景には、”CMF”の追求があります。
時計というものは”時刻を知らせる”という機能面以外に、所有欲を満たしたり、自分らしさの表現ができるアイテムの要素が求められます。今回ご紹介するGMW-B5000Dも、CMFを追求した時計作りを行い、新しい試みを行う中で生まれたものの1つですね。
タフネスという特徴に加え、外観と性能からも付加価値を創造しています。
GMW-B5000D(外観)
それでは、フルメタル化されたスクエア型G-SHOCKであるGMW-B5000Dについて、外観面と機能面から開発秘話などを交えて、徹底レビューしていきます。
フルメタルボディ
こちらがGMW-B5000Dです。従来の樹脂ケースに覆われたG-SHOCKと比べ、「高級感・迫力」が異なりますね。ひとことにメタル仕上げと言っても、ベゼル天面や側面、ベルトはヘアライン加工、それ以外はポリッシュ加工となっており、こだわりを感じます。
従来の樹脂製G-SHOCKをメタルの外観にするのは、実は簡単ではありません。樹脂Gは樹脂だからこそ実現する耐久性があり、パーツをただメタル化しただけでは耐衝撃性が確保できません。そこで開発秘話となりますが、大きく2つの方法を考案しました。
ファインレジン緩衝材の採用
ステンレス製ベゼルとモジュールが入ったケースとの間に、ファインレジン製の緩衝材を実装しています。これにより従来のスクエア型G-SHOCK初号機のフォルムを変えず、メタル外装での耐衝撃性を実現しています。
いくらモジュールが従来のG-SHOCK同様、中空構造となっていても樹脂ベゼルと金属ベゼルでは流石に、加わる衝撃の強さが異なります。そこで緩衝材を挿入し、形状がオリジンと大きく変わらない様に工夫しながら耐衝撃性を確保しました。
バンド接続部構造
バンド接続部にも工夫があります。ケースとバンド接続部の形状を3本脚構造にすることで、接続パイプ部に加わる衝撃を分散する仕組みを考案しました。
樹脂Gの場合はケースに彫られた穴にバネ棒を使用してバンドを固定しますが、この3本足構造なら重量のあるメタルでも耐衝撃性を保つことができます。
フィルムソーラーフィルム+STN液晶
GMW-B5000Dはタフソーラーモデルですが、フィルムソーラーパネルを採用することで加工性の自由度向上だけでなく、強負荷のかかる機能を安定駆動できます。
また、STN液晶という高コントラスト・高視野角の液晶を採用しているので、樹脂製スクエア型G-SHOCKと比較してもディスプレイのキレイさが大きく異なります。フルオートLEDバックライトも白く明るく光るので、視認性に優れています。
スクリューバック
スクリューバックとは、裏蓋の構造の1つです。一般的なG-SHOCKはネジ留め式ですが、こちらは裏蓋を回して圧入するタイプとなります。高い防水性を持ちますが、コストが高いため初代G-SHOCKやその復刻版であるGW-5000-1JF、フロッグマン等でしか採用されていません。
さらに、裏蓋がDLC(ダイヤモンドライクカーボン)加工となっており、深いブラックの色合いと高い摩耗性を持っています。
裏蓋まで高級感があり、所有感を満たしてくれます。
GMW-B5000D (機能・特徴)
機能面や耐久性もG-SHOCKの高額モデルであるがゆえ、余すことなく備わっています。その中でも代表的なものをご紹介します。
スマートフォンリンク
スマホ専用アプリ「G-SHOCK Connected」にBluetoothで接続することができ、時計の設定から時刻修正、ワールドタイムの都市選択などがスマホから行えます。もちろん時計でも操作・設定は可能ですが、直感的に操作できるのが良いですね。
リマインダー機能が面白く、特定の日付や期間、曜日にデジタル画面に好きな文字を表示できます。アルファベットや数字だけでなく、半角カタカナも表示できる点が素晴らしいです。
電話番号登録ができるデータバンクのワクワク感が、最新デジタル画面でも楽しめます。
マルチバンド6・タフソーラー
先ほどスマホで時刻修正ができると記載しましたが、そもそも時計にマルチバンド6が備わっているので、世界6局(日本2局、中国、アメリカ、イギリス、ドイツ)の標準電波を受信し、時刻を自動修正してくれます。また、タフソーラーにより光で充電ができるので、電池交換も長期間気にする必要がありません。
デジタル画面外周のレンガブロックが積まれたデザインは、初代G-SHOCKを踏襲しています。形状は変わらずとも、フルメタル化して外観を一新、さらに性能面でも余すことなく最新技術を搭載したG-SHOCKとなっています。
さいごに
今回は、G-SHOCKのルーツから、メタルシリーズの起爆剤である「GMW-B5000D」の徹底レビューを行いました。
G-SHOCKは先述の”CMF”の観点から独創的な時計を多く開発しており、最近ではランニングなどに特化した「G-SQUAD」の新モデルも発表されました。こちらは心拍計とGPSが搭載されたモデルで、私も気になっている一つです。
G-SHOCKは見た目・機能が異なるモデルが本当にたくさんあるので、その日の目的やファッションに合わせた時計を選ぶ楽しさもあります。今回のカーボンベゼルMTGをラフに使うのは少し気が引けますが、私もノーマルな5600シリーズなどは本当にラフに使用しています。
ぜひあなたも、お気に入りのG-SHOCKを探してみて下さい!
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