筆記具には拘りたい派、「ポイキャン!」管理人です。
皆様、筆記具には拘っているでしょうか?書き物をする仕事に従事していなくても、仕事中のちょっとしたメモや手帳への書き込みなどで、筆記用具を使用する機会は必ずあるでしょう。
私自身も、普段の仕事においては基本的にパソコンでの文字入力となりますが、やはりボールペンなど筆記具を使用して「紙に書く」という行為は、少なからず発生します。
また、仕事でなくても家でメモを書いたり、字を書くこと自体が好きなので、私は筆記具には拘りたい派の人間です。
そんな時に使用するボールペンとして、ついに憧れの「モンブラン マイスターシュテュック クラシック」という高級ボールペンを手に入れたため、モンブランの説明からモンブランの定番ボールペンの選び方、マイスターシュテュックの写真を交えたレビューをしていきます。
世界的筆記具ブランド モンブラン(MONTBLANC)
まず、私が購入したボールペンのブランド「モンブラン(MONTBLANC)」について、ご紹介していきます。
言わずと知れた有名ブランドなのでご存知の方が大半かとは思いますが、簡単にまとめてみますね。
モンブランとは
モンブランは、1906年にドイツで生まれた筆記具のブランドです。現在はヨーロッパのブランド勢力の一角である、スイスの「リシュモン」グループに属しています。
文房具店、銀行家、エンジニアの3人によって創設され、その後も筆記具ブランドとして名を知らしめてきました。かのケネディ大統領もモンブランの万年筆を愛用していたと言われており、その品質と信頼性から世界中に愛用者が存在します。
近年では筆記具のみならず、時計や革製品、フレグランスなどを展開しているため、昔の質実剛健な筆記具ブランドから、高級ブランドへ変わったとの意見もあります。
世の中にはパーカーやカランダッシュをはじめ数多くの素晴らしい筆記具ブランドが存在しますが、モンブランの知名度や信頼性はピカイチだと思います。
モンブランのボールペンがその人の信頼や誠実さを語ってくれたり、時には会話のネタになることもあるかもしれません。
- お客さんと接する機会が多い、営業職の方
- 接客業の方などで、自分のペンをサイン用として差し出すことがある方
- ホテルのチェックインの際に自分のペンで宿帳に記載したい方
- 筆記具が好きな方で、スタンダードな一本を持っておきたい方
- 高級ブランドが好きな方(宝石を使用したモデルもあります!)
モンブランの意味
社名にもなっている「モンブラン」の意味ですが、フランスとイタリアの国境に位置するアルプス山脈最高峰の山、モンブランに由来します。現在ではモンブランというブランドは「筆記具の最高峰」として君臨しており、まさに名は体を表す、といったものになっています。
また、モンブランの頂を覆う雪の様から、モンブランのトレードマークである天冠の「ホワイトスター」も生まれました。
モンブラン製ボールペンの選び方
モンブランのボールペンには様々な種類が展開されており、どれを選んだらいいか分からないと思います。
「ボエム」の様に廃盤となったモデルや、ダイヤモンドなどが使用された様な派生モデルに限定モデル、「モンブランM」など多種多様なボールペンを展開してきましたが、今回はその中でも定番3モデルと言える「マイスターシュテュック」「スターウォーカー」「PIX」という定番3モデルについて、それぞれの特徴と選び方をご紹介していきます。
万年筆も同じようなラインナップですが、現時点でPIXはボールペンのみの展開となります。
マイスターシュテュック
マイスターシュテュック(MEISTERSTUCK)は、モンブランを語る上で最も定番かつ、重要なモデルです。いわばど真ん中に存在しており、外れることのない優等生的なモデルです。
万年筆とボールペンにマイスターシュテュックの名が授けらておりますが、私はボールペンの方を購入しました。
特徴
マイスターシュテュックの特徴は、最もスタンダードなモデルであることでしょう。悪く言えば特徴がありませんが、どこで使っても悪い印象を与えず、それでいて存在感を放つボールペンです。
私はホテルのチェックインの際には、あえてモンブランのボールペンを使用したいと思います。ある意味ただのカッコつけですが、モンブランのボールペンがプラスに働く(アップグレードなど?)ことも長い人生ではあるかもしれません。
サイズ
また、マイスターシュテュックにはサイズによって、大きく3つに分けることができます。上から順に、ル・グラン、クラシック、モーツァルトと名前が与えられており、それぞれ長さや太さ、重量が異なります。
- ル・グラン(150mm ×15.3mm、31g)
- クラシック(140mm ×12mm、23g)
- モーツァルト(110mm ×9mm、11g)
最も人気なのはやはり真ん中の「クラシック」ですね。非常にバランスが良いモデルなので、よっぽど手の大きい方でなければ、不満なく使用できるかと思います。
私は男性で普通か少し小さめの手ですが、クラシックはコンパクトであるものの小さ過ぎず、しっくりくるサイズ感だと思います。
こちらもミドルサイズの万年筆ですが、モンブランのマイスターシュテュック(クラシック)より若干長いですね。
- ル・グラン:手が少し大きめの方や、太さを活かしてゆったりと筆記したい方。
- クラシック:よくペンを持ち運ぶ方。王道モデルを持っておきたい方。
- モーツァルト:他のボールペンと比較してもかなり小さいので、手帳に差しておくペンとしての用途や、女性など手が小さめの方。
スターウォーカー
スターウォーカー(StarWalker)は、モンブランとしては最近である2003年に登場したモデルです。都会的なデザインと人工工学に基づいたフォルムが、独特の世界観を生み出しているモデルとなります。
モンブランの中では非常にスタイリッシュかつ現代的なルックスを持つため、若い世代に向けたモデルとなっています。
特徴
特徴はなんと言っても、ペンキャップ天冠部に位置する半透明のドームでしょう。
この半透明のドームの中に、モンブランのトレードマークである「ホワイトスター」が浮かび上がる様になっており、見る角度によって見え方が異なる未来的なデザインを持っています。
スターウォーズなどのSFを連想させる様なモデル名にも、マッチしていると思います。
PIX(ピックス)
PIX(ピックス)は、モンブランの中では非常にラフで、軽快な印象を与えるモデルです。バウハウスデザインの影響を受け、無駄を削り落とした機能的なボールペンとして誕生しました。
天冠部がドーム状ではなく、平べったくなっているのも見分けるポイントですね。クラシカルな雰囲気が漂います。
サイズ感もコンパクトで、マイスターシュテュックで言うと真ん中のサイズである「クラシック」に近いサイズ感、重さを持っています。また軽量なので、長時間の筆記でも疲れにくいといったメリットも存在していますね。
- PIX(135mm × 11.5mm、20g)
- マイスターシュテュック クラシック(140mm ×12mm、23g)
特徴
特徴は、やはりカラフルなカラーリングと、その価格の手頃さでしょう。
カラーは現在公式サイトでラインナップされているものでも5種類あり、オレンジやイエロなどポップな色もあるため、女性にもオススメしたいモデルとなります。
また、値段も2万円前半で販売されているショップもあるため、プレゼントやモンブランの最初の一本としても最適です。
私も当初こちらのPixを購入候補として検討していましたが、最終的にはド定番で安定志向の私は、「マイスターシュテュック クラシック」を最初の相棒としてチョイスしてみました。
マイスターシュテュック クラシック(ボールペン)のレビュー
それでは早速、私が購入したモンブランのボールペン「マイスターシュテュック クラシック プラチナライン(2866)」のレビューをしていきます。
ボックス、ギャランティ
私は正規店ではなくインターネットで購入しましたが、白いモンブラン純正外箱と重厚な化粧箱、そしてギャランティが入っていました。
パカっと小気味よく開く高級感漂う純正化粧箱です。中央の窪みにマイスターシュテュックが鎮座しています。
上蓋内側には、ホワイトスターが右上に配置された「MONTBLANC」のロゴが入っています。
ホワイトスター
モンブランのボールペンのアイコンでもあり、際たる特徴でもある天冠部のホワイトスターです。
すでに先の項目でもご紹介しているため、マイスターシュテュックのホワイトスターを上から撮った写真となります。
左に比較用でペリカンの万年筆を並べていますが、一目でモンブランとわかるシンプルでアイコニックなデザインであるとつくづく感じます。
中央シルバーリング
中央のシルバーリングにはぐるっと1周、大文字で「MONTBLANC-MEISTERSTUCK-…」と彫られています。
このリングより上側と下側をツイストすることで、ペン先をヌルッと出すことができます。
ロゴはただ彫るだけでなく中にストライプ状の紋様も入っており、芸の細かさを感じますね。
クリップ根元、裏側の刻印
こちらは天冠部のクリップ根元ですが、とても小さい文字でシリアルナンバーが刻印されています。
モンブランのマイスターシュテュックには固有のシリアルナンバーが与えられており、一つとして同じものはありません。
世界に一つのモンブランということで、所有欲も高めてくれますね。
また、クリップ部の裏にも「Made In Germany METAL」と刻印されていました。
ジャイアントリフィール(替え芯)
私のマイスターシュテュックはツイスト式(油性ボールペン)ですが、ペン先を出す時の方向と反対方向に回転させることで、ペン先とペン頭を二つに分解することができます。
そして出てくるリフィルですが、モンブラン純正の「ジャイアントリフィール(M字)」が装着されています。ジャイアントという名の通り、非常に大容量な油性インクです。
- F 0.8mm、M 1.0mm、B 1.4mm
※モーツァルトは4C替え芯、ローラーボール(水性)は専用リフィルとなります。
稚拙な字で大変恐縮ですが、純正インクで試し書きしてみました。
上から順に、この様な油性ボールペンで比較してみました。
- マイスターシュテュック クラシック(M字):ジャイアントリフィールM
- Parker Jotter(パーカー ジョッター):12757-2中字
- uni(三菱鉛筆)ジェットストリーム 4C芯:SXR -80-07
- Pentel Rolly(ぺんてる ローリー ※廃盤)4C芯:BPS37
- Pentel e-ball(ぺんてる イーボール):BKL7
- PILOT Dr.GRIP(パイロット ドクターグリップ):BVRF-8EF ※0.5mm
- PILOT REXGRIP(パイロット レックスグリップ):BSRF-6F
私は個人的にエナージェルなど、ゲルインキの滑らかな書き味が好みですが、モンブランの純正油性インクもスラスラと、滑るように字を書くことができます。
実際、上で比較した他のボールペンとインクの太さはほぼ同じですが、カッチリした書き味ではなく、少し優しさのある様な、柔らかい筆跡になっていると感じました。
また、描き始めの擦れもあまり無く、インクのダマも発生しません。すぐ乾くインクである上、薄い紙に記入してもそこまで裏写りしないため、場面を選ばず使用できますね。
滑らかで癖がない、使い勝手の良いインクだと感じました。
さいごに
今回は、高級筆記具で有名な「モンブラン」の「マイスターシュテュック クラシック」を購入した私が、モンブランの説明からモンブランの定番ボールペンの選び方、マイスターシュテュックの写真を交えた詳細レビューをしていきました。
モンブランは質実剛健なドイツの老舗筆記具ブランドであり、その製品には質の高さと誇りを感じます。
今は少しブランドとしての色が強いですが、今なおサラリーマンや医師の方からも愛されているロングセラーのボールペン「マイスターシュテュック」を実際に使用すると、その使い心地やデザインから定番かつ頂点であるボールペンであることを強く実感しました。
派手すぎることもなく、それでいて落ち着いた高級感を漂わせるボールペン。私もこのボールペン共に成長していきたいと思います。
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